こんにちは。フリーカメラマンのユキカです。
一眼レフカメラの魅力と言えば、「背景をぼかした写真」が撮れることですね。背景がぼけた写真はドラマチックで印象的。スマホ写真が多いSNSのタイムラインでも一眼レフカメラで撮った写真は目をひきます。
どうやったら、背景をぼかした写真が撮れるのかしら?
それは「背景をぼかすのが得意なレンズを使う」ことなんです!
ということで、今回は「背景をぼかすのが得意」なレンズについて、お話ししていきましょう。
屋外で背景をぼかすなら[望遠レンズ]を使おう
背景をぼかす方法のひとつは、”望遠レンズ”を使うことです。
普段は標準ズームレンズを使っている方が多いと思いますが、望遠レンズに付け替えるだけで、一気に背景がボケやすくなります。
背景をぼかすには、主役の後ろにスペースを取ろう
背景をぼかすコツは、主役の後ろにスペースをとることです。
主役の後ろにスペースってどういうこと?
例えば、桜の花を撮る時、上の写真のように、飛び出している長い枝を見つけて、その枝先を主役にしてピントを合わせます。
飛び出している枝は後ろにスペースが空いているので、背景がぼけ、主役が浮かび上がってくれます。
背景をぼかすための場所選びとカメラの向き
図を使って、分かりやすく説明します!
背景をぼかすためには、主役の後ろにスペースが必要だとお話ししました。分かりやすくイラストを使って説明します。
例えば人物を撮影する場合。背景をぼかして撮りたいなら、人物の後ろにスペースを取ることが大切です。
近くの壁を背景にすると、後ろがぼけません。後ろをぼかすためには、カメラと被写体を結ぶ線を壁と平行にするということ。
被写体の後ろが広ければ広いほど、背景のぼけた写真が撮れます。
公園で遊ぶ子供を望遠レンズで撮ってみよう
ちなみに、公園で遊ぶ子供を撮影する場合なども望遠レンズがおすすめです。
望遠レンズなら離れた場所からでも大きく撮れます。また、背景もきれいにぼけてくれるので、人物が引き立つ写真が撮れます。
小さいお子さんを撮る場合は、しゃがみこんで子供の目線と同じ高さから撮影するのがコツです。
目線の高さから撮ると、奥行きをいかした背景がぼけた写真になり、表情もはっきりと捉えることができます。
望遠レンズの魅力やブレずに撮る方法については、以下の記事で詳しくお話ししています。
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【カメラ初心者必見】望遠レンズの魅力を知れば写真がワンランクアップ
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望遠レンズのブレ解決法|Tvモード・低速限界・三脚を使おう
屋内で背景をぼかすなら[単焦点レンズ]を使おう
屋内で背景をぼかして撮りたいときには、単焦点レンズがおすすめです。
焦点距離が固定されたレンズを単焦点レンズといいます。距離が変えられないので、ズームができないレンズです。
単焦点レンズは、Fの最小値(開放)が1.2から2.8等と小さいのが特徴です。Fの数値が小さければ小さいほど、背景がよくボケます。
そして、F値が小さいということは、明るく撮れることを意味します。
単焦点レンズで撮影してみると、標準レンズでは撮れなかった、背景がふんわりぼけたドラマチックな写真が撮れます。
私も、単焦点レンズを使い始めたことが、カメラ熱が高まるきっかけとなりました。
標準レンズでも被写体の位置調整で少しぼけを出せる
標準ズームレンズでも、撮り方を工夫することでぼけを出すことができます。
例えば、テーブルの上のグラス(主役)とビン(脇役)を撮る場合で考えてみましょう。
主役(グラス)の近くに脇役(ビン)を置くと、脇役はぼけずにはっきりと写ってしまいます。
主役の位置を決めたら、脇役(ビン)は主役から離して配置します。主役から離せば離すほど、よくぼけます。
この時、絞り(F値)は開放(一番小さい数値)にし、カメラはテーブル面と平行に構えるのがポイントです。平行に構えることで、奥行きをいかすことができ、背景がぼかすことができます。
ちなみに、同じシチュエーションで単焦点レンズを使うと、背景をもっとぼかすことができます。
標準レンズだとFの一番小さい値が3.5~4.6なのに対し、単焦点レンズでは1.8~2.8なのが一般的。Fの値(絞り)を小さくするほど背景がぼけるので、単焦点レンズのほうがぼけやすいということなのです。
まとめ|背景をぼかすには適したレンズを使おう
いかがでしたか?
背景をぼかす写真の撮り方をおさらいすると、
- 望遠レンズを使えば背景がぼける
- 単焦点レンズを使えば背景がぼける
- 標準レンズでも主役の位置とカメラアングルで少しボケを出せる
背景をぼかすことで、一眼レフカメラならではの主役が引き立つ印象的な写真が撮れるようになり、カメラがますますが楽しくなります。
背景がぼけた写真は、スマホで撮った写真より人の目に留まりやすく、印象に残りやすいと感じます。
ライバルに負けないためにも、写真にこだわってSNSでの発信力を高めていきましょう。
望遠レンズや単焦点レンズはぼけやすい一方、少しくせのあるレンズなので、繰り返し使って慣れることが必要です。
望遠レンズで撮ったら手ブレしちゃったり、単焦点レンズで撮ったらぼけすぎちゃったり、私もいろんな失敗をしてきました。
でもまずは数多く撮ることが大切です。たくさんの失敗を経験して、満足のいく写真が撮れるようになっていきます。
状況に応じてレンズを使い分け、ステキな写真をたくさん撮っていきましょう。