スナップ写真で夏らしさを出すコツってありますか?
俳句には季語があることで句のイメージがふくらむように、スナップ写真にも季節のエッセンスが加わると、さらに表現が豊かになるなと感じます。
今回は「夏のスナップ写真」をテーマに、夏の表現についてお話ししていきますね。
この記事を読めばわかること
- スナップ写真を上手に撮るコツ
- 季節感の演出方法
スナップ写真もコツをつかむと撮るのがどんどん楽しくなり、写真の腕もぐんと上がります。
何気ない日常の撮影にも生かせまずので、ぜひ読んでみてくださいね。
ブロガー自己紹介
この記事を書いている、フリーカメラマンのユキカです。
初心者一眼レフを買って3年でプロに転身。子供・家族・プロフィール写真撮影は年間100件以上。
ネットショップ・店舗向けのファッション雑貨や料理写真の撮影経験もあり。
最近は、起業家・フリーランス向けに写真撮影とホームページ制作や更新のサポートも行っています。
それではさっそくお話ししていきましょう。
スナップ写真を撮る時は、ストーリーやメッセージをイメージしよう
スナップ写真にルールはありません。どんな風にとってもOK!表現は自由です。
ただやはり「いい写真だな」と思うものには、ストーリーやメッセージが感じられたりするものです。
つまり、やみくもに撮るだけでなく、その写真に主役やテーマを決めるのがポイント。
自分が伝えたいことが表現できるよう、構図やアングルなど意識しながら撮っていきましょう。
夏らしいアイテムを取り入れる
夏のアイテム:麦わら帽子
例えば、麦わら帽子。季節感のあるアイテムですね。夏の撮影にはよく持参します。
これを河原に置いて撮ってみました。
すると、誰かの忘れ物のように見えて、少し切ない雰囲気が漂いますね。
今度は自撮りで、麦わら帽子を投げてみました。
上に投げたつもりが、斜め前に行ってしまって…それを捕まえる直前にセルフタイマーのシャッターが切れました。
風が吹いてきて、まるで帽子が飛ばされたように見えますね。
偶然ですが、そんなストーリーの写真に仕上がりました。
夏のアイテム:ひまわり
ひまわりも夏に人気の被写体です。
たくさんのひまわりをバックにした記念撮影も人気ですね。
主役のひまわりをアップにして、背景に青空を入れた一枚。爽やかな印象ですね。
ひまわりも、アップにするかたくさんいれるか、順光なのか逆光なのか、撮り方を変えると雰囲気がずいぶんと変わります。
例えば逆光で撮ると、花びらが何枚も重なっていることや茎がふさふさしているところまではっきりと浮かび上がります。
より野性的な雰囲気で、ひまわりの力強さが伝わる写真に仕上がりました。
ひまわり畑で出会った、大きなスケッチブックに絵を描く小さな女の子。
この日は夏休みの宿題をしにひまわり畑にやってきた、そんなところかな。一生懸命さが後ろ姿からも伝わってきますよね。
お母さんの麦わら帽子をかぶっていたから、女の子がより小さく見えて可愛いかった。
夏のアイテム:風鈴
風鈴も夏の人気の被写体ですね。それそのものに季節感があります。
風鈴をたくさん飾っている神社があちこちにありますが、これは、以前に京都の正寿院にて撮影したもの。
ハート型の猪目窓で有名な神社です。
緑に囲まれたのどかな場所にあります。背景に写りこむ緑と風鈴のコンビネーションがなんとも爽やかでした。
風鈴は風が吹き、短冊が揺れることでちりんちりんと音がなります。
その音が写真からも聞こえるように、短冊が動いた瞬間をねらってシャッターをきりましょう。
青空と白い雲を入れる
夏と言えば、青空と白い雲。
人がいない場合は、雲の形は季節によって異なりますが、もくもくとした雲は夏らしい雰囲気が伝わるので、あえて構図に取り込みます。
近くの被写体を撮っていて、上手く空が入らない場合は、思い切って低い位置から見上げるローアングルにするという方法も。
下から見上げて撮ると、空を入れた構図で撮影できることもあります。
いろんな夏の要素を取り込んで、写真にも季節感を出していきましょう。
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葉っぱを透過する光を撮る
夏と言えば強い日差し。
うすい葉っぱなら、光を透過して、透き通って見えたりしますね。
そこで、そんなキラキラの葉っぱと青空を撮るのもおすすめ。
雲が入れば、さらに夏らしい雰囲気が出ますね。
まとめ
いいかがでしたでしょうか?
夏の思い出がより写真で表現できるように、いろんな演出を考えながら撮ってみてくださいね。
今年は花火が撮影できなかったのが残念。
でも、きっと来年見る花火はその分きれいに見えるはず!
それを楽しみに来年まで待とうと思います。