こんにちは。フリーカメラマンのユキカです。
桜はみんなが大好きなお花。写真を撮ったらSNSやブログにもアップしたくなりますよね。タイムラインでも、桜の写真は目を引きます。
ただ、桜は撮り方にコツが必要なお花。そのコツを抑えることがポイントです。
桜を美しく撮るコツは、「望遠レンズで撮ること」と、「プラス補整で明るくとること」、この2つです。
明るさ調整とレンズ選びを踏まえれば、写真は劇的に変わります。さらに構図のポイントもご紹介しますので、必ず美しい桜の写真が撮れるようになりますよ。
このブログでご紹介している写真は全て望遠レンズで撮ったものですよ!
それではさっそく説明していきましょう。
桜の撮り方[その1]プラス補整でとにかく明るく!
まずは、桜を撮るときの基本、明るさについて確認しましょう。
「桜を撮ったら、なぜかとっても暗くなってしまった」という経験はありませんか?
これ、よくある現象なんですよね。
いつもの設定でシャッターを切ったら、イメージより暗い写真になってしまっています。(理由は後ほど説明します。)
そこで、明るさ(露出)をプラス1~2くらいに設定します。すると…
春らしいイメージの明るさに撮れました。
桜を撮るとき、露出を思い切りプラスに調整して撮影しましょう。空が入る構図では、特に明るめに設定する必要があります。
いつもの露出補正よりもさらに明るめに設定する。これが桜を撮るときのコツだと覚えておきましょう。
桜を撮ると暗くなってしまう理由
いつもと同じ設定で桜を撮ると写真が暗くなりがちですが、これには明確な理由があります。
カメラには「白いものをグレーに撮ろうとする習性」があるんです。
撮ろうとした構図が全体的に白っぽい場合、カメラは露出オーバー(明るすぎる)と判断し、気を利かせて暗く写るように調整します。
桜の花は淡いピンク色で白に近いので、構図を桜でいっぱいにすればするほど、カメラは暗く写そうとするんですね。
春らしく明るい雰囲気で写すには、露出をいつも以上にプラス側に補整したうえで撮影していきましょう。
逆もまたしかり。黒っぽいものを撮影すると、カメラは露出アンダー(暗すぎる)と判断して、明るく写るように調整します。
桜の撮り方[その2]望遠レンズでふんわり感とボリューム感をだす!
次はレンズのお話しです。
この記事に掲載している桜の写真で使っているのは、望遠レンズ一本です。
使っているのは、70-30mmの望遠レンズ。300mmまでズームできることと、望遠レンズにしては軽く(710g)て扱いやすいところが気に入っています。
これまでいろいろなレンズで桜を撮ってきましたが、最近は望遠レンズだけで撮るようになりました。
なぜ望遠レンズがいいのか?というと、理由はふたつです。『背景をぼかせる』ことと、『圧縮効果が使える』ことです。
それぞれについて詳しくお話ししていきましょう。
望遠レンズで背景をぼかそう
ふんわりとしたイメージで桜を撮るとき、背景のボケは欠かせません。
そこで私は、望遠レンズを使って、ふんわりとした雰囲気をだします。
主役の後ろに写りこむ背景をコントロールしやすいのもポイント。
桜は大きくて花に近づけないこともありますので、遠くのものを拡大して写せる望遠レンズが重宝します。
望遠レンズで圧縮効果を狙おう
望遠レンズを使うことで、桜の花が密集したような雰囲気がでます。
これが標準レンズだと、どうしても花と花のすき間が目立ってしまい、スカッとした印象が出てしまうんですね。
望遠レンズで狭く切り取ることで、花がぎゅっと密集してたくさん咲いているように見せることができます。それが、圧縮効果です。
桜は小さな花なので、ボリュームを出すことで存在感をアップさせたいところ。
だからこそ、望遠レンズの圧縮効果を利用して密集しているように見せることで、桜が主役らしく見えてきます。
望遠レンズの魅力については、こちらの記事も参考にしてみてください。
-
【カメラ初心者必見】望遠レンズの魅力を知れば写真がワンランクアップ
桜の撮り方[その3]奥行きをいかす
桜を撮るときは、奥行きをいかした構図がおすすめです。
たくさんの桜の木がある場合は、ぜひたくさんの木を構図に入れましょう。
そのためには、桜の並木に対して平行にカメラを構え、奥行きをいかして撮るのがおすすめです。
ちなみに、たくさんの木が並んでいるときは端を写さないことがポイント。
例えこのすぐ先で並木が終わっていたとしても、終わりを見せないことで、この先ずっとつながっているように連想させることができます。
アップで撮る場合も同様、奥行きをいかして撮ります。
上の写真も、明るい雰囲気に仕上げるために、被写体の後ろにも桜の花が入るような向きにカメラを構えています。
桜の幹は暗い色なので、構図に入ると目立ちすぎたり、雰囲気が重たくなってしまう場合があります。
背景の色で写真全体の印象が変わりますので、カメラを構える角度には十分注意しましょう。
お天気別の桜の撮り方|晴れの日・くもりの日
写真はお天気によって撮れる絵が変わります。
晴れの日とくもりの日、それぞれのメリット・デメリットについてもお話ししていきましょう。
晴れの日は影に注意して撮ろう
晴れの日は、青空を入れたさわやかな写真を撮ることができます。光がたっぷり注ぐので、暖かみのある色合いの写真が撮れます。
しかし一方で、日差しが強い日には影に注意が必要です。
上の写真でも、木の陰が写っていますよね。順光や横からの光がきている場合は地面に影がくっきりと出ます。
影が写ってはいけないということではありません。気にならなければOKです。
しかし、あまりにもくっきりとした影は写真の印象を左右します。
影を写したくない場合は逆光で撮るなど、構図を工夫して撮るようにしましょう。
くもりの日は色と明るさに注意しよう
「今日、桜を撮りに行こう!」と予定した日に限って、くもり空。そんなこともありますよね。
でも、大丈夫です。くもりの日は、くもりの日ならではのステキな写真が撮れます。
晴れの日に影が出やすい話をしましたが、くもりの場合は日差しが弱いため、影が出る心配がありません。
つまり、ふんわりした柔らかい雰囲気の写真が撮れます。
ただ、くもりの日はそもそも日差しが弱いので、薄暗い感じが写真にでる場合があります。明るく撮りたいときは、しっかりと露出は明るめに補整しましょう。
また、晴れの日とくもりの日では光の色が変わります。
くもりの時は光が青っぽくなるため、写真もさみしい雰囲気になりがちです。
オートホワイトバランス(AWB)になっていれば、カメラが色を補整してくれます。撮る時に確認するのを忘れないようにしましょう。
まとめ|桜は明るめの露出で望遠レンズで撮ろう
いかがでしたか?
まとめると、桜を撮るときは露出をいつも以上に明るく設定し、望遠レンズで撮るのがおすすめです。
奥行きをいかした構図で、桜のボリューム感や雰囲気を重視して撮りましょう。
私は一眼レフカメラを買ってから、毎年桜を撮っています。
花より団子、なんて言いますが、私の場合は団子より花(の写真)。桜は木が大きいのでいろんな撮り方があり、本当に奥が深いと感じます。
これからも美しい桜の写真をご紹介しますので、今後もどうぞお楽しみに!