カメラの基礎知識 心に響く写真の撮り方

【カメラ初心者必見】露出補正で写真を明るく!明るめ写真がイメージアップにつながる

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こんにちは。フリーカメラマンのユキカです。

今回は写真の印象を大きく左右する、「明るさ」についてお話ししていきます。

写真の明るさのことを、写真用語では「露出」といいます。

「露出」や「露出補正」という言葉、すでにこのサイトでも使っています。

これから詳しく説明しますが、基本的には「露出補正とは明るさ調整のこと」だと覚えてもらって、カメラで露出補正の設定方法が分かればOKです。

でも、カメラをやっていると「明るさのことをなんで露出っていうの?」って気になったりしませんか?

「確かに!」、「そこが気になる!」と思ってくださった方、最後まで読んでもらえるとうれしいです。

それでは説明していきましょう。

露出を補正するってどういうこと?

露出補正とは、明るさを調節することです。

露出補正を使って、私たちは撮りたい写真の明るさをカメラに指示します。

カメラはその明るさで撮影できるように、他の設定を調整する仕組みになっています。

露出補正ができるのはP・Av・Tvモード

全ての撮影モードで露出を調整できるわけではありません。

露出補正ができるのはP・Av・Tvモードです。

オートモードやシーン設定モードでは、ほぼ全ての設定がカメラ任せなので、露出の調整ができません。

撮影モード特徴
Pモード露出(明るさ)のみ調整可能 (その他はすべてカメラ任せ)
Avモード(絞り優先)絞り(F値/ボケ具合)と露出(明るさ)が調整可能
Tvモード(シャッタースピード優先)シャッタースピードと露出(明るさ)が調整可能

主な撮影モード(Avモード・Tvモード)の使い方については▼こちらの記事▼で詳しく説明しています。

おすすめ記事
【カメラ初心者必見】撮影モードを使い分けて失敗を減らそう|Avモード・Tvモードの使い方

露出を設定するカメラの操作方法

では、露出の調整方法について確認していきましょう。

カメラによって異なりますが、おおむねどのメーカーも露出補正は白黒の「+/-」マークで表記されています。

露出補正設定

上の図では目盛りが0(ゼロ)のところにありますので、現在の露出補正は「プラスマイナスゼロ」ということです。

明るくする場合は、この値を+1/3、+2/3、+1…と動かし、反対に暗くする場合は、-1/3、-2/3、-1…と動かします。

カメラの初期設定で、1/3刻みになっているものが多いですが、1/2単位に変更ができるカメラもあります。

露出補正は、液晶パネルじゃないと変更できないんですか?

ファインダーを覗きながらでも変更できます。6Dmark2や80Dの場合、Avモード・Tvモード設定時に液晶右横のダイヤルを左右に回せば露出を調整できます。
露出補正の目盛はファインダー内にも表示されているので、ファインダーを覗いたまま確認できます。

ファインダーを覗いたまま、ダイヤルを操作すれば調整できるんですね。さっそく使ってみます!

露出のプラス補整・マイナス補正で表現力をアップ

露出補正では「プラス補整」と「マイナス補正」という言葉をよく使います。

「プラス補整」は明るくすること、「マイナス補正」は暗くすることです。

ちなみに、同じ状況で露出をマイナス1にした場合とプラス1にした場合で比較してみました。

露出補正 マイナス1
露出補正 プラス1

同じものを撮っているのに、明るさを変えるだけで、印象ががらりと変わりますね。

例えば、露出補正マイナス1の方はシリアスな印象。一方、プラス1の方はふんわり優しいイメージかなと感じます。

一般的には、SNSで使うイメージ写真は、明るめのものがおすすめです。先ほどの写真でも、露出補正プラス1の写真のほうがポジティブな印象を与えます。

個人的には「ちょっと明るすぎるかな?」と思うくらいがおすすめ。

暗めの写真は、シリアスなメッセージとともに使うと、読んだ人の印象に強く残って効果的です。

SNSやブログに使う写真は、メッセージのトーンに合わせて写真を選ぶように心がけましょう。

露出オーバー・露出アンダーって?

露出に関する言葉で、このふたつもよく使われますので、説明しておきましょう。

【露出オーバー】
カメラの設定がその環境にあっていないために写真が明るくなりすぎてしまうこと

【露出アンダー】
カメラの設定がその環境にあっていないために写真が暗くなりすぎてしまうこと

設定によっては露出オーバーで真っ白に、または露出アンダーで真っ黒になってしまうこともあります。

露出オーバーや露出アンダーになったら失敗だと思われるかもしれませんが、そうではありません。

あくまで、どんな写真を撮りたいのか?という「自分のイメージ」が大切です。

どう撮りたいかというイメージは個人の自由です。すごく明るく撮ってもいいし、すごく暗く撮ってもいい。

自分の好きなテイストを見つけていきましょう。

操作ミスでたまたま露出アンダーに撮れてしまったけど、それが結果的にいい写真だった、なんてこともあります。

例えば下の写真。だいたいいつもお花は明るくふんわり撮りますが、カメラの設定を変え忘れてしまい、こんな風になりました。

露出アンダー

アクシデントから生まれた奇跡の一枚。偶然に撮れたものですが、とても気に入っています。

写真に正解というのはありません。すごく明るくてもいいし、逆にすごく暗くてもいいんです!

自分の好みでいいんですね。設定を変えながら自分らしい写真を追求していきます!

露出ってどういう意味?

ここで改めて、なぜカメラでは明るさのことを「露出」と呼ぶのか?について考えてみようと思います。

そもそも「露出」とは、どういう意味なのでしょうか。

Googleで調べてみると、こんな風に出てきました。

露出(ろしゅつ)とは

1.《名・ス自他》おおわれず、むき出しになること。また、むき出しにすること。
2.《名・ス自》写真で、シャッターを切って感光板に光を当てること。露光。

Google

以前は「露出」と聞くと、1の『むき出しになること』のようなことを連想していました。

Googleではカメラ用語としての「露出」も説明しています。ただ、「感光板」という言葉が聞きなれないので、やや難しく感じます。

別の言葉で説明すると、『露出とは、写真を撮るときに取り込まれる光の量』のことです。

写真を撮るということは、カメラのボディに内蔵されている「イメージセンサー」と呼ばれる部分に光をあてること。そのためにシャッターを開きます。

つまり、シャッターを開けて、センサーを光にさらすことから『露出』という言葉が出てきたんです。

露出の仕組みとは?コップにたまる水の量でイメージしてみよう

カメラの露出を説明するのによく使われるのが、蛇口とコップの図です。

光の量を水に例えて説明します。

Avモードではシャッタースピードで露出を調整し、Tvモードでは絞りで露出を調整します。

Avモードで露出を調整する仕組み

Avモードでは、絞り(F値)と明るさを設定すると、写真がその明るさで撮れるようにカメラがシャッタースピードを調整します。

シャッタースピードとは、シャッターを開けておく時間のこと。

蛇口を開けておく時間が長いとコップに水がたくさんたまるように、

シャッターを開けておく時間が長い(シャッタースピードが遅い)と、光がたくさん入り、結果として明るい写真が撮れます。

反対に、蛇口を開けておく時間が短いとコップにたまる水が少ないように、

シャッターを開けておく時間が短い(シャッタースピードが速い)と、光の入る量が少なくなり、暗い写真が撮れます。

蛇口とコップ

Tvモードで露出を調整する仕組み

Tvモードでは、シャッタースピードをと明るさを設定すると、写真がその明るさで撮れるようにカメラが絞りを調整します。

絞りとは、光を取り込む穴の大きさのことです。

この穴の大きさを調整して、ボケ具合をコントロールしたり、明るさをコントロールします。

ちなみに、Fの値を大きくすることを『(絞りを)絞る』と言い、小さくすることを『(絞りを)開ける』と言います。

Fの値を大きくするほど穴が小さくなり、Fの値を小さくすると穴が大きくなります。

蛇口を大きく開ければコップに水がたくさんたまるように、

絞りを開けておく(F値を小さくする)と光がたくさん入り、結果として明るい写真が撮れます。

逆に、蛇口を小さく開ければコップに水が少ししかたまらないように、

絞りを絞っておく(F値を大きくする)と光の入る量が少なくなり、結果として暗い写真が撮れます。

蛇口とコップ

露出とはカメラが集める光の量』と言い換えることもできます。

カメラは絞りまたはシャッタースピードを操ることで、明るさをコントロールし、写真の仕上がりを調整しているんです。

まとめ

いかがでしたか?

カメラ用語で「露出」とは明るさのことであり、明るくすることをプラス補整暗くすることをマイナス補正と呼びます。

また、意図せず真っ白になってしまう露出オーバー、反対に真っ黒になってしまう露出アンダーという言葉も出てきました。

露出を変えるだけで、写真の印象は大きく変わります。

どんなイメージに撮りたいかを決めて、明るさを調整しながらそのイメージに近づけていきましょう。

カメラの仕組みが分かってくると、自分のイメージ通り撮るにはどうすればいいかが分かってきます。

いろいろな状況に対応して撮影できるようになり、よりカメラが楽しくなってきます。

ぜひカメラの仕組みを理解し設定を覚えて、いろんな撮影に挑戦してみましょう。

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